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Res Artis General Meeting@Amsterdam 報告 その7

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Res Artis General Meeting & Conference とは、ヨーロッパ発祥の世界規模のレジデンス運営団体のネットワーキングRes Artis(会員登録制)が、2年に一度、各都市持ち回りで開催している総会です。開催される場所により、内容も変わっているかと思いますが、今年のアムステルダムはRes Artisの事務局でもあるTrans Artistsというオフィスが運営を行いました。
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その理由は、この総会までのRes Artisの代表は、Trans ArtistsのディレクターMaria Tuerlings氏であったことかなと推測しています。(わたしは、初見学だったので歴史については未確認なことが多いことをご了承下さい。事実は判明次第報告していきます)画像は、会場のSmart project1階に設けられた、参加AIR資料展示室 
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参加者101名、ゲスト(スピーカーやファシリテーター、事例報告者など)65名、Res Artis, Trans Artistsスタッフ12名の総勢178名。約40%はオランダ国外からの参加となり、Res Artisの国際的なネットワークを見事に表している構成です。今年のGMは、EUからの助成があり、よって近年のEUのポリシーであるアフリカ、地中海沿岸、新規EU加盟国との交流支援強化、という意向はプログラム構成から充分にくみ取れるものでした。また、わたしの視点から眺めるとアジアからの参加は少ない、意識的に上記の地域は取り込まれているものの、やはりヨーロッパ、北米目線の内容であったように感じました。参加者は、自費で渡航滞在費を負担します。

そのほか、会場となった施設技術者、スタジオ・ビジットなど外部施設の受け入れ関係者なども会わせると200名以上の人数が関わっていたことになります。画像はクロージングの前の軽いパーティ↓左はTrans ArtisのWeb担当パオラです、わたしの仲良し☆
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S-AIRが数年前に、Res Artisのメンバー加入を検討した時、年会費がわたしたちには高く、負担できないという理由で登録を控えていたということもあり、参加をせず、あくまでもTrans Artistsのオフィスアシスタントをしながら傍観するという立場を選択しました。以上をGM報告の前提としてまずは提示致します。(会費については、近年事業規模に合わせた金額が設定されたとのこと、安いところで年間50ユーロで登録可能になったいたとのこと、勉強不足です・・前置きが長くてすみません)

ということで、GMに合わせて行われていた、トークやプレゼン、workshopというプログラム(これは、日本でいうところの分科会です)には、参加せずもっぱら参加者のレジストと問い合わせ対応の受付業務(お留守番)に徹していたため、GM全体の雰囲気や参加者の状況を報告したいと思います。

プログラム内容については後日、J-AIRブログ上で日本から参加された「遊工房/東京 村田達彦氏」のリポートが日本語で掲載されます、またRes ArtisのWEBサイトでもテキストベースですべての内容が英文で掲載される予定です。研究対象の方はこちらをお待ち下さい。

全体の印象としては、参加者のためにかなりきめ細かいホスピタリティが運営サイドに貫かれていました。もちろんこれは参加者が費用を自己負担していることも大きな理由でしょうが、代表のMaria Tuerlings氏の人柄や考え方が、このイベントの性格となっていたように感じました。スタッフには女性が多い環境でしたが、業務に対する献身的でまじめな態度、参加者への気配りが見事でした。参加者からはもちろん、主催のRes Artisやほかの関係者からは、ことあるごとにきちんとした感謝の言葉や態度がスタッフに対して表されていたことも印象的でした。GMを通じて丁寧な人のつきあいをかいま見たことは、個人的に希望を感じます。世界中でアーティストという生身の人間相手の仕事をしているAIR運営者の集まりだから見えてくるものだったのかもしれません。画像は、オープニングのオフィシャル・ディナー。
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Face to faceで語り合うためのセッティング、各プログラムの間に必ず長めのブレイクや終了後の食事などが組み込まれていました。各地から集まってきた参加者が充分に、知り合い、語り交流を深めること、がGMの意義であり成果であろうと思います。
GMは、単なる情報交換というだけではなく、お互いを観察し信頼を育み、将来的な共同作業などへの展開を生む機会になると確信しました。画像は最終日のオプショナル・ツアーでのスタジオビジット。
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今回、わたしが Res Artis General Meeting & Conferenceの開催に合わせて、Trans Artistsに出向き見学を願い出たのも、なぜ個々の活動をしているAIRのネットワーキングが必要なのか?だれのための総会なのか、という開催意義を確認したかったことが大きな理由です。S-AIRでレジデンス・プログラムを運営していく中で、やはり他のプログラムはどう運営がされているのか、S-AIRの運営継続のためになにかヒントやアイデアが欲しい、またS-AIR AWARDで派遣する海外AIRのパートナー探し、という切迫した状況も抱えていました。

ついでに申し述べておきますが、今回の渡航と滞在は自費で費用を捻出しています。S-AIRのような弱小団体には海外でのこういったイベント参加の出張費用などはつくれません。こういったイベントに参加することの団体としてのメリットは高いとわかっていながらも、うちだけじゃなくほかの団体も業務の範囲として予算をもらって出掛けることは難しいと聞いています。潜在的に参加したいという強い希望があっても、経済的に不可能、こういった私達オーガナイザーの現実も認識していただきたいことです。

日本だけではなく、アジア全体からの参加が少ないのは、英語という共通言語のスキル、距離の問題、オーガナイザーの経済力のなさ、この物理的な理由が大きいと思います。

次回は、2010年カナダのケベックが会場です。
今後、S-AIRとしてまた日本国内のJ-AIRネットワークがどのように関わっていくか充分に検討して進めて行きたいと思います。ポイントの甘い報告になってしまいましたが、とりあえず終わり。会場の画像、オプショナルツアーなどはまた別の記事にて。

NPO法人S-AIR小田井真美
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by sairoffice | 2008-10-15 09:05 | オランダ滞在記